クワガタ・カブトムシ飼育情報
カブトムシの産卵方法を紹介。カブトマットを使用した産卵セット方法やコツなど。
国産・外国産にかかわらずカブトムシの産卵にはクワガタムシのように産卵木は使いません。
カブトムシは土(マット)に産卵しますので専用のカブトマットを使用します。そのため良質なマットを使うのがポイントになってきます。
ここではカブトムシの産卵セットの作り方と産卵を成功させるポイントを紹介します。
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カブトムシの産卵セットの作り方
1、飼育ケースにカブトマットを入れます。カブトムシの産卵にはできるだけ大きい飼育ケースに十分マットをいれることがポイントです。ケースは(中)~(大)ケースを選びましょう。
マットは国産カブトムシでしたらカブトマットで大丈夫です。外国産カブトムシの場合にはマットが微粒子のほうが産卵しやすい場合が多いためカブトマットをふるいにかけて微粒子にした状態で使うのがおすすめです。
2、カブトマットを押し固めます。
カブトマットはマットプレスや手で押し固めながら入れていきます。とくに底から10センチくらいはしっかりと固めるのが良いです。
水分量はカブトムシの種類にもよりますが、概ねマットを手で軽く握って団子状になるくらいが目安です。
3、7割~8割くらいの深さまでマットを入れます。
マットは飼育ケースの7割~8割くらいの深さまで十分に入れて下さい。あまり浅いと産卵してくれない恐れがあります。
4、エサや転倒防止材をいれて完成です。
エサのゼリーや転倒防止材を十分に入れて下さい。国産カブトムシはオス・メス一緒に入れてあげても良いですが、外国産のカブトムシは必ず交尾済みのメスだけ入れるようにして下さい。
上手く産卵するとケースの側面や底に卵が確認できることが多いです。
カブトムシの産卵を成功させるポイント
交尾(ペアリング)産卵させるにはメスが交尾済みである必要があります。国産のカブトムシでしたら産卵セットにオスとメスを一緒にいれておけば自然と交尾をして産卵します。
また野外で採ったカブトムシでしたらほとんどの場合は野外で交尾済みですのでメスだけでも産卵することも多いです。
外国産の大型カブトムシの場合はオスの気性が荒い場合も多く、オスとメスを一緒のケースにいれておくと最悪メスが殺されてしまうなんてこともあります。そこで大型外国産の場合は目の前で交尾させる“ハンドペアリング”をおこなうのが良いです。
ハンドペアリングの方法は、メスの足がすべらないような安定した足場にメスをのせ、オスを手に持ってメスの後側から上に乗せてしまいます。上手くいくとそのまま交尾します。交尾がはじまりましたら自然と離れるまでは無理に引き離さないようにして下さい。
交尾させるうえで重要なのはオスとメスがしっかりと成熟しているということです。特に大型の外国産カブトムシは羽化してから成熟するまでに日数が必要ですのでご注意下さい。
温度
産卵させるには温度も重要です。国産カブトムシは発生が夏季ですのでそのまま常温で産卵させることができますのでそれほど気にする必要はありませんが、外国産カブトムシは種類によって産卵に適した温度帯がある場合が多いです。
それぞれの種類にあわせて温度管理をおこなうと産卵させやすくなります。